「親の髪を見れば自分の将来がわかる?」「髪が伸びる速度って変わるの?」 髪の疑問 10問10答
急に白髪が生えてきたり、染めていないのに髪が傷んだり、食生活で気をつけるべきことがわからなかったり......。
髪のトラブル対処法や都市伝説っていろいろ言われているけど「実際どうなの?」ってことがいっぱい。
そこで、髪について知見のある専門医に取材し、正しい知識を教えてもらいました。
<教えてくれたのはこの人!>
松倉クリニック医師 田路めぐみ
育毛外来担当。従来の育毛薬の処方や治療に限らず、自身の薄毛悩みの経験から、
栄養やホルモンの観点からも研究し、根本的な改善を目指す。女性誌を中心にメディア実績も多数。
目次
ツヤツヤな髪を手に入れるためにしてはいけないことは?
シャワーなど浴びずに汚れを残したまま寝てしまうこと。
髪は主に夜寝ている間に成長ホルモンを介して作られるため、頭皮環境を事前に整えておくことが大事。
汚れを落として頭皮ストレスを除去し、マッサージをして睡眠するよう心がけてください。
健康的な髪を保つために食生活で気をつけるべきことは?
さまざまな種類のビタミンとミネラルを取る必要があり、それにはいろんな色の生鮮食品を多くの品目でバランスよく摂取することを意識してください。
加工食・保存食・高温加熱食でない生鮮食品を、サッと調理してたっぷりいただくのが基本です。
白髪が生えだしたらどうすべきか?
鉄分、肩コリや眼精疲労によるうっ血などの酸素不足が原因になりやすいので、
赤身肉や貝類、レバーやひじきなど鉄分豊富な食品を摂り、ストレス対策をしっかり行いましょう。
もちろん、基本的なヘアケアも忘れずに。
髪が伸びる速度って何かと関係がある?
成長ホルモンの分泌が多いときに髪は伸びやすく、少なくなるにつれて低下します。
成長ホルモンは10代〜20代にかけてピークを迎えるため、伸びる速度はこの時期が最速。
また、代謝のスピードも髪に影響を与え、特にミネラル不足は髪が伸びにくくなる原因になります。
よく親の髪の毛を見れば自分の将来がわかるというが、これは本当?
遺伝による影響は約4分の1程度なので、食事・栄養・睡眠・ストレスなどの環境因子が大きく左右するといえます。
ドライヤー、コームアイロン、カールドライヤー、ヘアアイロンの中で最も髪を傷めるのはどれ?
この中だと髪に触れる面積が広くて高温であるヘアアイロンが最も髪を傷めます。
どれも1か所に長く当てないように注意してください。
髪質はどうすれば変えられる?
栄養障害や外的刺激が原因なら改善することが可能ですが、遺伝による髪質は基本的に変えられません。
髪を染めたことがないのに傷むのはどうして?
ドライヤーやヘアアイロンの熱刺激、栄養の偏りや、紫外線による刺激、ストレスなどが原因と考えられます。
正しいブラッシング法を教えて
クッションブラシで頭皮を揉みほぐすようにブラシを使ってください。
特にシャンプー前なら頭皮の汚れも浮かせることができるのでおすすめ。
シャワーの温度は何度くらいが髪にとって適切?
熱すぎると髪を傷める原因となりますが、冷たすぎても汚れが落ちにくく頭皮と
体が冷えて血流低下につながるので、40〜42℃くらいが適切です。
毎日のケアを忘れずに
正しい知識で正しいケアを。日々の生活に取り入れてみてください。