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【食べてすぐ寝てしまった時の対処法】翌朝の過ごし方がポイント!眠くならない食べ方のコツ
「食後は眠気に襲われてそのまま仮眠してしまう」「食べた後はついつい横になってしまう」という方も多いのでは?
一方で、健康面では、食後にすぐ寝てはいけないのも事実です。
そこで今回は、食べてすぐ寝てしまった際の対処法を解説!そもそもなぜ食べてすぐ寝てはいけないのかについても紹介します。
目次
どうして食べた後すぐ寝てはいけないの?
「食べてすぐ横になると牛になる」という言葉を聞いたことある方も多いと思いますが、食後30~1時間程度休憩をすることに問題はありません。
ただ、食べた後すぐに寝てしまうのはNGです。本格的な睡眠に入ってしまうと胃や腸の動きが悪くなり消化不良を起こしやすくなってしまいます。
他にも病気のリスク、ダイエットの妨げになる可能性、睡眠の質の低下などが挙げられるので、食べた後すぐに寝てしまうと様々なリスクがあることを把握しておくことが大切です。
【逆流性食道炎 / 脳卒中】などの病気のリスクがある
食べてすぐ寝るを繰り返すと、「逆流性食道炎」「脳卒中」と言った病気のリスクを高めてしまう可能性があります。
さらに、これらが悪化すると発癌リスクも高くなる傾向にあります。具体的なメカニズムや病気になる理由を知り、しっかりと予防に努めましょう。
逆流性食道炎
胃酸が逆流して食道に炎症を起こすことで起こる逆流性食道炎も、食べてすぐ寝る生活を繰り返すことで発症する可能性が高くなります。
食道は胃と口の間にあり、食べ物や飲み物を胃に送る役割があります。
そのため、食べてすぐに横になってしまうと、胃酸が逆流しやすく長時間・高頻度続くと逆流性食道炎を招きやすくなります。
さらに、逆流性食道炎を持つ方は最悪食道癌になる恐れも。
逆流性食道炎を防ぐために食後2〜3時間は横にならないように心がけましょう。
脳卒中
食後にすぐ寝てしまうと、脳が栄養不足になり、脳卒中のリスクが高まります。食べた後は食物を吸収・消化するために血液・エネルギーが腸・胃に持っていかれます。
その際に胃腸の血液は増えますが、大脳の血液の量は一時的にへり、脳は活動を休めるようになるため脳卒中を招きやすいのです。
脳卒中は突然起こることが多く重症化しやすく、死亡率も高いため、大変危険な病気になります。
ダイエットの妨げになり太りやすくなる
食べてすぐ寝る生活を続けると、ダイエットの妨げになりやすいです。これは炭水化物の代謝に関わる「副腎皮質ホルモン」が深く関係しています。
このホルモンは夜になるにつれて分泌量が減ってしまうため、起床時間に近い方が炭水化物は消化しやすい傾向にあります。
「就寝時間の◯時間前までに夜ご飯を済ませるのが効果的」など、ダイエットにおすすめの食事の時間帯があるのはこのためです。
減量中の方は「食後すぐに横になるとダイエットの妨げになってしまう」ことを念頭に置いておくと、食べてすぐ寝る生活を回避できるかもしれません。
睡眠の質が低下する
食後はついつい眠くなってしまいますが、実は睡眠の質自体は良質とは言い切れません。
実は、食後すぐに胃腸は消化活動を開始し、消化が終わるまで働き続けるため、食後は消化活動の真っ最中なのです。
胃腸が活動している場合、脳は睡眠を取れたとしても、胃腸などの臓器はしっかり休息することができません。
そのため、寝ていても疲れが取れないだけでなく、胃腸に負担が大きくかかってしまいます。
このように食べてすぐ寝てしまうと胃腸への負担が大きく、浅い睡眠になりがちです。
食後に眠くなる原因と眠くならない食べ方
食後に眠くなるのは血糖値の急激な上昇が原因です。そのため、食事の面では、食後に眠くならない食べ方や血糖値を上げない食事を意識するのがポイントです。
血糖値の急上昇や急降下を起こしやすい食べ物には麺類や糖質などの単品ものである点が共通しています。
例えば、うどんや牛丼、パスタ、ラーメンなど。おかずや他の惣菜をつけずに食べることのできる一品もの。
また、これらはその一品を食べ続けるため、咀嚼を疎かにして早食いや大量食いを招きやすい傾向にあります。
特に炭水化物はエネルギー源となる大切な栄養素ですが、血糖値の上昇を招きやすく、食後に眠くなる場合、過剰な糖質摂取をしている可能性も。
まずはよく噛んでゆっくり時間をかけて食事することを重視し、できれば一品ものではなく複数の食材を満遍なく食べるのがおすすめです。
それでも食べすぎてしまったら、食後にすぐウォーキングする
食事では一品ものとならないように副菜などをプラスし、よく噛み時間をかけて食べても眠くなってしまったら、ウォーキングを取り入れましょう。
食後すぐに速足のウォーキングをすれば、血糖値上昇を抑える効果が期待できます。特に糖質を多く取った日には、20分程度のウォーキングを食後に取り入れてください。
ただし、食後のウォーキングは、上がった血糖値を下げるのではなくあくまで血糖値を最初から上げるようにするものであることは念頭に置いておきましょう。
また、どうしても眠くなってしまった場合は、食後30分空けてから仮眠を取ることをおすすめします。
食べてすぐ寝てしまった時の対処法6つ
食べてすぐ寝てしまった場合の対処法としては、次の日の朝の過ごし方を見直すのが効果的です。
食べてすぐ寝てしまった日の翌朝の過ごし方のポイント6つをご紹介します。それぞれなぜ効果的なのかについてや行う上でのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
- ・半日プチ断食
- ・白湯を飲む
- ・間食にバナナを食べる
- ・味の濃いものやカフェインは避ける
- ・ストレッチや散歩でリラックス
- ・次の日は早めに就寝する
対処法①半日プチ断食をする
翌朝にプチ断食を取り入れて、胃腸を休ませることで本来のお腹の機能回復を図ることが可能です。
半日間で行うプチ断食は、今まで溜め込んでいた脂肪分を分解・現在ある脂肪をスムーズに排出し、効率よくデトックスできるようになります。
またプチ断食中は、しっかり水分を補給し、体調が悪くなった際は中断しましょう。
短時間であっても断食が不安な方は、朝食や昼食ににんじんや小松菜、りんごなど、少量の果物を使ったスムージーを作って飲むこともおすすめです。
市販の野菜ジュースは糖質が多く、ミネラルやビタミンといった栄養素が不足しているため、できれば手作りが良いでしょう。
食べてすぐ寝てしまった翌朝のプチ断食は、本格的なファスティングに比べると体への負担も少なく初めてでも取り組みやすいです。
対処法②白湯を飲む
食べてすぐ寝てしまった日の翌朝は体が浮腫みやすく、体のめぐりをよくするためにも、朝一に白湯を飲むこともおすすめ。
食べてすぐ寝てしまった翌朝は、昨晩の塩分や糖分、アルコールなどを水分で体外に排出することが大切です。
中でも、白湯は「内臓のシャワー」と呼ばれていて、デトックス作用や消化機能を回復させ、胃腸の働きを整える効果が期待できます。
白湯は、1度やかんなどで沸かしたお湯を美味しいと感じる少し熱い程度にまで冷ましてから飲むのがおすすめです。
朝一に飲むことができなかった場合も「喉が渇いたら白湯を飲む」ということを意識して取り入れてみましょう。
対処法③間食にはバナナをチョイス
間食やお腹がすいた際は、フルーツの中でもバナナがおすすめです。
- ・消化が良くお腹に優しい
- ・食物繊維が豊富
- ・カリウムが豊富に含まれている(塩分を排出してくれる)
バナナは、排便・利尿の手助けをしてデトックス効果のある果物。皮を向いたらすぐに食べれるため、手軽さも魅力的ですよね。
ただし、糖分も含まれているため、1日1本程度にとどめて食べ過ぎには注意しましょう。
空腹が続きすぎると血糖値が下がったり、血糖値が極端に上がりやすくなったりする原因にもなります。
そういった際にバナナをうまく取り入れてお腹や体の調子を整えていきましょう。
対処法④味の濃いものやカフェインは避ける
翌朝は、白湯やバナナなど自然食を意識し、味付けの濃い食事や塩分、甘味、カフェインなどは口にしないようにしましょう。
前日にしっかり食べて寝てしまうと翌朝もついついその流れで、味の濃いものやカフェインを摂取したくなりがちです。
しかし、お腹を休ませる、食欲をリセットさせるためにも食べてすぐ寝てしまった翌朝は味付けが濃い食べ物やカフェインは避けることが大切です。
対処法⑤ストレッチや散歩でリラックス
水分をこまめに摂取しながら、ストレッチや散歩でリラックスして血流やリンパをしっかり流すことでデトックスをサポートしましょう。
食べてすぐ寝てしまった日の翌朝は、無理に運動量の多いトレーニングをする必要はなく、ストレッチや散歩、マッサージなど、軽めに体を動かすだけでもOKです。
食べてすぐ寝てしまった日の翌朝は、自分の体調や体力を見ながら軽い運動で、デトックスを促しましょう。
対処法⑥次の日は早めに就寝する
食べてすぐ寝てしまった次の日は、早めに就寝し体を整えることが大切です。
睡眠をしっかり取ることで精神面・体調面を整理し、翌朝以降にいいスタートを切れるように。
睡眠時間は人によって異なりますが、1日7時間は確保したいとされています。
寝る前にダラダラしすぎる方は、睡眠時間を逆算して寝る前の時間を過ごすことも効果的ですよ。
食べてすぐ寝てしまった時は翌朝の対処法をうまく取り入れよう!
食べてすぐ寝てしまった場合、翌朝や起きている際の過ごし方の見直しがカギになります。
また、どうしても眠い際は、ウォーキングを取り入れましょう。また、食後から30以上空いていれば仮眠を取っても良いとされています。
食事でどうしても眠くなってしまう場合は、血糖値の急激な上昇を避ける食事に見直してみることも効果的になります。
この記事を書いた人
あきつき
フリーライター・編集者。最近はピラティスにハマり中♡