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おしゃれな人は知っている?!ニット素材について徹底解説!

ファッション
ニット素材

ニット=セーターと思っている方も多いと思いますが、実はこれ、違っているんです!

そこで今回は、知っているようで知らなかったニット素材について、

・ニットとは?

・ニット素材って?

・繊維別!ニット素材のお手入れ方法

についてご紹介します!

ニットとは?

ニット素材

「ニット」とは一本の糸を編み込むようにして作られた布のことを意味しています。

つまり、一本の綿の糸を編み込んで作られた布もニットですし、タオル生地(パイル地)の一本の糸を編み込んで作った布もニット、一本の毛糸で編み込んで作られた布もニットと呼びます。

ニット素材ってなに?

ニット素材とは

ニット=一本の糸を編み込むようにして作られた布なので、ニット素材とは布を作っている糸の素材と言うことになります。

 

ニット素材(糸の素材)には、

・一般的な動物の毛を元にして作られる素材(ウール、モヘア、羊毛、シルクなど)

・希少価値の高い動物の毛を元にして作られる素材(カシミヤなど)

・植物から作られる素材(綿、リネン、レーヨンなど)

・人工的に作られる素材(アクリルなど)

といったものが挙げられます。

 

つまり、みなさんが思い浮かべるセーターは何なのかと言うと、「動物の毛から作られた糸(=毛糸)を編み込んだ布(=ニット)から作られたトップス」のことを意味しており、ニット=セーターではなく、毛糸でできた「ニット」という布から作られたファッションアイテムの1つとして「セーター」があるということになります。

「セーター=毛糸で作られたニットトップス」と認識すると良いでしょう。

繊維別!ニット素材の特徴とお手入れ方法

ニットのお手入れ

ニットとセーターの違いを理解したところで、ニットを作っている糸の素材別に特徴とお手入れ方法を確認していきましょう。

 

お手入れ方法を理解しておくと、季節の変わり目にしっかりと洋服のお手入れができ長持ちさせることができます。

①ウール

ニット素材 ウール

羊の毛から作られる糸のことをウールと呼び、ニット素材の1つです。

 

ウールには癖っ毛のような毛が縮れている特性があり、この癖っ毛のおかげで毛の中に空気が含まれあたたく感じます。

また、吸湿性と撥水性を同時に兼ね備えていることもあり、セーターやニット帽など、冬物の洋服にウールが使われることが多いのがウールの特徴です。

 

お手入れ方法としては、「吸湿性と撥水性を合わせて持っている」というウールの特性から、毎回洗濯する必要はありません。

ただ、汚れは時間が経つと糸をダメにしたり変色したり、虫に食われる場合もあるので、ウール素材の洋服は着用後に洋服用のブラシで軽く埃や汚れを払って管理しましょう。

 

ブラシは洋服用であれば問題はないのですが、ウール用のブラシを使うと素材を傷めず長く使うことができます。

 

■ウールを使ったニットの例

ニット素材 ウール

UNIQLO / エクストラファインメリノクルーネックセーター(長袖)¥1,990(税別)

 

②モヘア

ニット素材 モヘア

アンゴラヤギから取れた毛から作られた素材で、毛足が長いのが特徴的な素材がモヘヤです。

 

子供のアンゴラヤギから取れる毛は細くて柔らかいのに対して、大人アンゴラヤギから取れた毛は少し太めで硬いのが特徴と言われています。

 

モヘヤは毛足が長いことから、ブラッシングをすると抜け落ちてしまう可能性があるので、お手入れする際はタオルで優しく撫でるように毛並みを揃えるようにしましょう。

 

■モヘアを使ったニットの例

ニット素材 モヘア

NICE CLAUP / モヘア混ニット ¥4,950(税込み)

 

③シルク

蛾の幼虫・カイコが成虫になる過程で作られる繭の糸を使って作られる素材がシルクで、絹とも呼ばれます。

 

シルクは分子構造が非常に細かいので、軽くて柔らかく、光沢感があるのが特徴的的な素材です。

また、吸湿性・通気性・保温性が高いだけでなく、引っ張りに強い・静電気が起きにくいといったことから、古くからドレスや着物の素材として使われることが多くありました。

 

1つの繭から取れるシルクの量が限られているので、とても高価な素材です。

 

シルクは自宅で中性洗剤とぬるま湯を使って手洗いでお手入れすることができますが、繊細な糸は摩擦によ毛玉ができやすくなってしまうので、普段は日の当たらない場所でハンガーで吊るして湿気を払い、シワを伸ばす程度で大丈夫です。

 

万が一汗をかいてしまった場合は、硬く絞ったタオルで優しく叩き落としてから、出来るだけ早めにクリーニングに持っていきましょう。

 

■シルクを使ったニットの例

ニット素材 シルク

JOURNAL STANDARD / SILKプレーティング プルオーバー ¥17,600(税込み)

 

④カシミヤ

ニット素材 カシミヤ

中国・モンゴル・イランなどにいるカシミヤヤギの毛から作られる素材がカシミヤです。

 

毛といってもウールのように一度に大量に刈ることができるわけではなく、冬に生えた柔毛が抜け代わる春にクシで丁寧に集められて作られるため、一度に取れる量が少ないことから希少性の高い素材として高い値段が付けられています。

保温性、吸湿性が高いのはもちろん、毛の繊維が非常に細くとにかく柔らかい肌触りが特徴的な素材です。

 

お手入れ方法としては、ウール同様にブラッシングをするだけで十分です。

カシミヤが本来持っている油分を無くさないためにも、ドライクリーニングはシーズンに1回を目安に行うと良いでしょう。そのためにも、普段からできるだけ汚れをつけないように注意を払うことも大切です。

 

■カシミヤを使ったニットの例

ニット素材 カシミヤ

UNIQLO / カシミヤクルーネックセーター(長袖)¥4,990(税別)

 

⑤綿

ニット素材 綿 コットン

ワタの種を守るように生えている毛から作られた素材が、綿(コットン)と言われる素材です。

 

素材の特徴としては、吸収性が高い・保湿性がある・肌触りがよいといった特徴の他にも、さまざまな色に染色しやすいといった特徴も持ち合わせています。

 

とても強い素材なので、お手入れの方法は自宅の洗濯機で洗うことができます。また、漂白剤などにも強いので、万が一食べ物のシミなどをつけてしまった時は漂白剤を使って洗濯することもできます。

ただし、乾燥機には弱く縮んでしまうので注意しましょう。

 

■コットンを使ったニットの例

ニット素材 コットン

UNIQLO / 3Dコットンバルーンスリーブセーター(7分袖)¥1,990(税別)

 

⑥リネン

ニット素材 リネン

亜麻科の植物・フラックスから作られた植物繊維のがリネンです。

 

よく麻=リネンと思っている方もいますが、麻とは植物から作られた繊維の総称なので、麻の種類の1つとしてリネンがあると思っておくとよいでしょう。

 

リネン素材の特徴としては、コットン以上に吸水性がよく、かつ速乾性も兼ね備えていること、丈夫な素材があげられます。

衣服としても汚れにくい・長持ちするとしてとても重宝されていますが、伸縮性がないので着脱の際は注意しましょう。

 

リネン素材のお手入れ方法は、洗濯機で洗ってOKですが、縮みを防ぐために畳んで洗濯ネットに入れること・中性洗剤を使うことに注意してください。

また、リネンはシワになりやすいので洗濯をしたら脱水はせずに太めのハンガーに干し、水の重さでシワを伸ばすようにしましょう。

 

■リネンを使ったニットの例

ニット素材 リネン

UNIQLO / リネンブレンドフレンチスリーブセーター(半袖)¥1,990(税別)

 

⑦レーヨン

ニット素材 レーヨン

レーヨンは、木材パルプを再生し作られた素材で、絹のような特徴をマネするために作られたと言われています。

 

木材を再生しているので天然素材と言われることもありますが、薬剤を混ぜて木を液体にし糸を科学的に作っているので、人工素材とも言うことができます。

 

特徴としては滑らかで柔らかく、着色しやすい素材です。また、絹に似せるために作られた素材なので、絹のような光沢感・ツルツルとした肌触りも持ち合わせていますが、絹と比べて水に弱いという弱点を持っています。

 

お手入れ方法は、自宅の洗濯機で洗うことができますが、ネットに入れる・洗濯時間や脱水時間は短めにする・中性洗剤を使って30度以下の水道水を使うなどの注意を払いましょう。

 

また、染色されたレーヨンは水に濡れると色落ちする可能性があるので、漂白剤は使わない・白い物や色移りしたら困るものと一緒に洗わないなどの注意はもちろん、乾燥機をかけると縮んでしまう可能性があるので、乾燥機の仕様は出来るだけ避けましょう。

 

■レーヨンを使ったニットの例

ニット素材 レーヨン

fifth / フィットニットタートルトップス ¥2,491(税抜)

 

⑧アクリル

ニット素材 アクリル

アクリロニトリルという有機化合物を溶かして作られた化学繊維を、アクリルと呼んでいます。

 

ウール(羊毛)に似た柔らい肌触り・保温性・耐久性があるという特徴の他、大量生産ができる素材なので低価格なのもアクリルの特徴です。

ただ、ウールのような吸水性はない・静電気を起こしやすい・毛玉ができやすいといったデメリットも合わせて持っています。

 

お手入れ方法としては、洗濯表示を見て変えていきましょう。

洗濯機OKの場合は、洗濯ネットに入れて出来るだけ短い時間で洗いましょう。

洗濯機NGの場合は、手洗いをしたら軽く洗濯機で脱水をします。

 

干す際はハンガーではなく平置きで干し、繊維が伸びてしまわないように注意しましょう。

 

■アクリルを使ったニットの例

ニット素材 アクリル

GU / ケーブルキーネックセーター(長袖) ¥1,490(税別)

 

素材を理解して本当のおしゃれさんを目指そう!

 

知っているようで知らなかったニット素材について、どうでしたか?

せっかくおしゃれをしているのに毛玉だらけ・裾がヨレている・伸びきった形…では残念ですよね?!

素材を理解して正しいお手入れ方法を心掛けるだけで、お洋服を綺麗に長持ちさせることができます。

見た目のおしゃれはもちろん、素材やお手入れ方法ついてもしっかり理解することで、長く洋服と付き合える本当のおしゃれさんを目指しましょう!

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fasme公認ライター